Essay

朝の散歩(近所の踏切)2004年秋
  今は高架になってしまっている近くの京成線。以前は土手と踏切があった。土手には季節の花が咲いていた。土手にいくつかあった踏切は、人道の小さい踏切は古い枕木で階段が作ってあった。線路を渡るのは不便だったし、警報機はいつもカンカン鳴ってうるさかったが、コンクリートの無味乾燥な高架に比べればとても優しかった。古い枕木には草や、秋には茸が出たりした。子供の頃は、警報機も電子音ではなくて鐘の音だった。冬の夜に寝付けないでいると、踏切の鐘の音が寂しく聞こえたことを思い出す。
もう高架工事が始まっていた、2004年10月の朝、近くのそんな小さい踏切で撮影したカットが、昔のブログに残っていた。

fumikiri01
朝陽に光るレール
tambo
踏切際の茸

 

to menu    to top